「パパとママ、どっちにする?」あなたなら、選べますか?

いわゆる「ハーフ」として、日本で育っている人の多くは、小さいときから日本人としてのアイデンティティと外国をルーツとするアイデンティティの両方を自覚して大きくなります。その中で、「大人になったら、どっちかの国籍だけを選ばないといけない」ということを知るのは、大変ショッキングなことです。

私の場合、まだ国籍=パスポート、という程度のイメージしか持っていないときに、国籍選択義務があることを知り、日本に住むなら日本国籍が必要だと思うけど・・・、と感じる反面、自分の中のイタリア人としてのアイデンティティが否定されたような気持ち、父(イタリア人)とのつながりが消えてしまうような怖い気持ち、そして、イタリアの親戚に申し訳ないような、とても不安な気持ちでした。

「20歳までに」国籍選択をする義務があるということについて、おそらく多くの重国籍の人は子供のうちに周りの誰かから聞くことが多いと思います。そして、それは自分の中のアイデンティティのうち、「お父さんかお母さんか選んで」と言われているようなものです。

皆さんなら、どうしますか?

書類上の事だから、そんなに気にしなくていいんじゃない?と思いますか?

お父さん、お母さん、書類上どちらとの繋がりを持ち続けるかを選択しないといけないとしたら・・・選べますか?

実際には黙認されていると言ってもいい重国籍。それなのに、子供たちにとって、大変ショッキングな内容。
そのままにせずに、今の日本社会にあった、新しい在り方が検討されてほしいと強く願います。

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